バスに乗る。交通系ICをかざす。
ピッ。
不安なことがひとつ。
「この交通系IC読取精算専用機械、"本当に"読み取って精算してくれたのか?」
私はバスに乗る時に限らず、外に出ている時は基本的にイヤホンをして外からの情報をシャットアウトしている。
理由は「イヤホンをして自分の世界に適度に入ることで心配性から来る不安をある程度取り除けるから」。
周りの目とか、自分は間違ったことをしていないかとか、そういう不安が無くなるからイヤホンから曲を流したりラジオを流したりして自分の世界に入っている。
だがこれには1つデメリットがある。
それは自明だが、外の音が聞きづらくなってしまうことだ。
私は背に腹は変えられないのでイヤホンをつけているが、この事象にとても困らされている。
この記事のタイトルにもなっている「バス」なんかは結構困る。
まず乗り込む時、
交通系IC読取精算専用機械にちゃんとICカードをピッってできたかどうかが不安になる。
正しく読めていない場合、降りる時多分不具合が生じて正しく精算できないとは思うのだが、そこで詰まってしまうのが怖い。
駅の改札で残高不足で詰まるのと同じ怖さだ。
それに、バスの中は長方形の狭めの"空間"なのでもし間違っていることをしてしまった場合、一気に視線を集めてしまうことになるのだ。
そんなの誰だって嫌なはず。
ただ私は人一倍嫌なのだ。
多分将来ミスった時は頭が真っ白になってカオナシのように「あっ・・・あっ・・・」と言う人間とは全く別の生命体になってしまうことが容易に想像できる。
そういう未来を防ぐために「ピッ」という可愛らしい音ではなく、もっと猛々しい音にして欲しいと私は思う。
バス会社に手紙を出そうかと考えるほどそう思っている。
ではどういう音があるのか考えてみよう。
代案を挙げずに今の案にケチをつける大人になるなとアンパンマンが教えてくれた。
中国のアンパンマンみたいな顔してた。
胴の部分はただのコスプレだった。
猛々しいと言えば「ライオンの鳴き声」だと思う。
ただ懸念点としては、「ガオー」単体で終わるのか「グルルル...グルル...ガオガオガオガオ!!!!!!」みたいな長編の音のどっちにするか迷うことが挙げられる。
絶対前者の方がいいのは明白だが、後者の方はロマンがある。
ロマンというものを無視することはできない。
交通系ICをかざした途端サファリパークのライオンエリアに生肉をまとった状態で突然瞬間移動した体験が出来るこのロマン、捨てがたい。
これは決められないのでほかの案もあげてみよう。
まず、なぜ猛々しいと言えば「ライオン」となったのか疑問に思う。
きっとそれは威厳のある音を発するからである。
ということは、別の威厳のある音を発するものを案にあげればいいということだ
威厳のある音、そう、 「V8エンジンをふかす音」である。
あの音が鳴るととてもワクワクとした気持ちになる。
ICカードをかざした瞬間あのV8エンジンの猛々しいブオオンと言う音がなるのはとてもいい。
よし決めた。バス会社にはピッや無音ではなくV8エンジンの音がなるようにおねがいの手紙を提出してみようと思う。
それでは皆さん、さようなら。